Beauty Lesson

ここではそんな悩みを解決するために、化粧品についての役割や使い方を見直し、効果が充分に発揮できるレシピを紹介します。

Lesson1:スキンケア

スキンケアってなぁに?

スキンケアって実はよくわかっていない人が多いのでは!?皮膚って毎日紫外線、乾燥、酸化や細菌から私たちを守ってくれてるガードマンみたいなものなんです。皮膚が健康でいられるようにケアをすること、それがスキンケアです。
くわしい肌の役割についてはこちら

スキンケア化粧品の違いってなぁに?

ここでは、スキンケア化粧品の種類と使用目的について紹介します。

〈 スキンケア化粧品の種類と使用目的 〉

スキンケア化粧品使用目的(特徴)
メイク落とし洗顔では落とせないメイクなどの油汚れを落とす働きがあります。洗顔前のプレケアとしての存在。
洗顔ほこりや汗、皮脂などの汚れを落として肌を清潔にします。
化粧水多くは透明な水溶液で、中に配合されている保湿成分や水分の働きで肌にうるおいを与えます。
美容液化粧水とは違い、成分が高濃度で配合されている肌の栄養剤的な存在です。1回にごく少量の使用で効果が期待できることから、スペシャルケアとして化粧水と乳液の間でよく使われます。
乳液化粧水のうるおい成分が肌から逃げていかないようにキープし、その後のクリームがなじみやすいように取り持つ働きをします。
クリーム乳液がキープしたうるおい成分をしっかりお肌に閉じ込めるフタとしての働きをします。また、ベールを作ることで肌を細菌などの外的因子から保護します。
マッサージクリームマッサージをする時肌に負担をかけないように滑りを良くするものです。マッサージをすることで血行が促進され新陳代謝が活発になるので、肌の機能を向上させることができます。その他にもマッサージをすることで、しわ・たるみなどの皮膚の衰えや脂肪の偏りを防ぐ効果も期待できます。
パック皮膚を覆って水分の蒸発を防ぐことで肌の新陳代謝を活発にします。また、パックをはがす(落とす)時に落ちにくい汚れや古い角質を取り除く効果もあります。一般的に週に1~2回とスペシャルケアとして使われます。

美肌レシピ

美肌を手に入れるためには、スキンケア化粧品の使い方を勘違いしていたら意味がありません。ここでは、スキンケア化粧品の効果をしっかり引き出す方法を紹介します。

その1:洗顔はたっぷりの泡で洗う。絶対にゴシゴシ洗わない。

たっぷりの泡は手のひらいっぱいの量で逆さにしても落ちない硬さが目安!
きめ細かい泡は弾力があるからちょっとやそっとじゃ落ちません!(泡立てネットを使うと簡単に作れます。)

古い角質や汚れが肌に残っていると、肌トラブルやくすみを引き起こしたり、化粧水や美容液の浸透の邪魔をするので注意しましょう!

きめ細かい泡でやさしく洗うだけで
汚れは落ちる!

ゴシゴシ洗うとシミやしわの原因になるから注意しましょう。

その2:化粧水はコットンでつけると効果的!化粧水はケチらない!

コットンで化粧水をつけるとより効果的に肌にうるおいを補給できるって知ってますか?
手のひらで化粧水をつけると化粧水は先に手のひらに吸収されてしまうんです!
それに比べコットンだと顔全体にムラなく化粧水を肌の角質層に浸透させることができます。
でも、コットンに含ませる化粧水が少ないとコットンの乾いたところが肌と擦れて肌を傷つける原因になるので要注意しましょう!!

コットンの正しい使い方

ひたひたにしたコットンで矢印方向にやさしく肌になじませます。

その3:化粧水でうるおい補給をした後は必ず乳液、クリームの順でフタをして閉じ込める。

その4:季節の変わり目などお肌に負担がかかる時は化粧水の後に美容液をプラスする。

美容液は保湿、美白、紫外線防止など多種多様!
その時の目的によって使い分けます。
*美容液をつけるのは化粧水のあとがポイント!!
化粧水の後の方が浸透力アップ!乳液、クリーム後だと、肌に浸透にくいから気をつけてください!!

こんなかたにおすすめ

・季節の変わり目でお肌の調子が悪い
・普段のスキンケアが物足りないとき!

*スキンケアの方法は基本的には同じですが、肌質によって化粧品のタイプを選ぶようにしましょう。

肌質おすすめの化粧品
乾燥肌しっとりタイプのスキンケア化粧品
脂性肌さっぱりタイプのスキンケア化粧品
混合肌しっとりタイプとさっぱりタイプのスキンケア化粧品を場所によって使い分ける。
普通肌季節や体調、その時々にふさわしいスキンケアをする。

あなたの肌はどれでしょう?
ちなみに、敏感肌の方は外からの刺激に弱いので化粧品を選ぶ時は気をつけましょう。

隠し味

たまにはこんな方法で肌のお手入れをしてみてはいかがですか?

洗顔前のひと工夫

洗顔前に蒸しタオルで顔を覆ってみましょう。
スチーム効果で毛穴が開いて汚れを落としやすくなります。
(目安は約1分、温度はお風呂の湯と同じくらい) 

化粧水時のひと工夫

ローションパックをしてみましょう。化粧水でひたひたにしたコットンで顔全体をパックした後、ラップを被せます。スチーム効果で毛穴が開き、普段より化粧水の浸透がよくなります。
(時間はお好みで。ラップは鼻から上と下で分けておくと呼吸がしやすくなります。)

 スキンケア以外でもひと工夫

ボディケアをしてみましょう。スキンケアに比べボディケアは怠りがち。でも、体も顔も同じ皮膚、乾燥もすれば日焼けもします。きれいな肌を保つためにも、保湿や美白効果のあるボディケア用品を使ってみてはいかがですか?

Lesson2:地肌(頭皮)ケア

地肌(頭皮)ケアってなぁに?それって必要なの?

地肌ケアについて普段から気にしている方は少ないのでは!?髪の毛が抜ける原因は血行障害や髪の毛を作る毛母細胞の機能低下が大きな要素ですが、実は地肌環境も大きく関っているんです!!地肌環境が悪化している状態では髪の毛はどんどん元気をなくしていきます。元気な髪の毛を守るためにも毎日の地肌ケアをしっかり行っていきましょう。

地肌(頭皮)ケア商品ってどういったものがあるの?

ここでは、地肌ケア商品の種類と使用目的について紹介します。

〈 地肌ケア商品の種類と使用目的 〉

種類 使用目的(特徴)
シャンプー 頭皮や頭髪の汚れを落とし、フケやかゆみを取り除いて頭皮と頭髪を清潔に健やかに保つために使われます。シャンプーは化粧品と医薬部外品のカテゴリーに分かれます。
フケやかゆみが気になる方は殺菌作用のある薬用シャンプー(医薬部外品)がおすすめです。清潔で健やかな地肌環境をつくります。
コンディショナー シャンプー後の髪の指どおりをよくするために使われます。
シャンプーと同じでコンディショナーも化粧品と医薬部外品のカテゴリーに分かれます。
フケやかゆみが気になる方は殺菌作用のある薬用コンディショナー(医薬部外品)がおすすめです。部外品は清潔でうるおいのある地肌環境を整えます。
育毛剤 育毛剤には頭皮を殺菌・炎症を防ぐ・血流促進・髪を作り出す細胞の活性化・栄養補給などの働きをすることで、総合的に育毛・発毛を促す手助けをしてくれます。
健康な髪の毛を維持したい方におすすめです。

頭皮ケア商品の関係

『育毛剤を使っていれば育毛効果がある』と思っていませんか?
育毛剤の役割は、髪の毛を育てる細胞の活性化や栄養補給など、毛根に直接働きかけることです。しかし、頭皮環境が悪化していると、育毛剤は毛根に働きかけにくくなります。
シャンプーやコンディショナーは、すすぎ流してしまうため毛根に直接働きかけることはありませんが、頭皮環境を整える役割があります。
毛根に直接働きかける育毛剤と、頭皮環境を整えるシャンプー・コンディショナーは、髪の毛を育てる上で切っても切れない関係なのです。

育毛レシピ

健康な髪の毛を維持したいと思っていても、シャンプー・コンディショナーの仕方や育毛剤の使い方を勘違いしていたら意味がありません!!ここでは、シャンプー・コンディショナー・育毛剤の効果をしっかり活かす方法を紹介します。

その1:頭皮の汚れを落として清潔にする。

1.ぬるま湯で地肌と髪を素洗いする!

髪についた埃などを洗い流します。また、シャンプーの泡立ちがよくなり髪や頭皮にまんべんなく行き渡らせることができます。

2.爪を立ててゴシゴシ洗わない!

爪を立てると頭皮を傷つけ抜け毛の原因になります。泡の力と指の腹で毛穴の汚れを溶かし出すイメージで洗いましょう。
少量のシャンプーで2回洗うのがポイントです!

3.シャンプー後はしっかりすすぐ!

洗い残しがあると毛穴がつまり頭皮環境が悪化!
しかも、育毛剤が浸透しないことがあるので注意しましょう!

4.コンディショナーは髪に、薬用成分が入ったものは頭皮にも、まんべんなくつけて軽くマッサージをする。

髪の毛は根元から毛先にかけて揉み込むように。
コンディショナーに含まれる保湿成分が頭皮を柔軟にし、育毛成分をなじみやすくします。その後のすすぎはしっかりとしましょう!

5.やさしくタオルドライする。

ここで髪の毛を擦るとキューティクルが傷ついてダメージへアに繋がるので注意しましょう!!
毛先はタオルで軽く叩くのがポイントです!

その2:育毛剤は朝と夜2回使う。その後はマッサージで血行促進!

育毛剤にも血流促進効果はありますが、マッサージによる相乗効果で健康な髪が育ちやすくなります。

1.地肌にまんべんなくつける!

1度にたくさん使用しても効果は比例しません!有効成分の持続のためにも朝と夜2回使用しましょう!

2.両手の指腹を地肌にしっかり押し当てて

固定し、地肌をもみほぐしながら指の位置を徐々にずらして頭部全体をマッサージをしましょう!目安は約3分!!

その3:規則正しい食生活を心がける。

いくら高価な育毛剤を使っても体を流れる血液中に髪の毛に必要な栄養分が不足していると意味がありません!!髪の毛は体と同じで栄養がないと育ちにくくなってしまうんです。また、健康な髪の毛を維持するためには充分な睡眠と規則正しい食生活も心がけましょう!

*育毛剤を使ってるけど効果が出ない!!

育毛剤を使ってるけど効果が出ない!と思っている人もいるのでは?そんな人は育毛剤について勘違いしている可能性大です!!育毛剤を使っても短期間で効果を期待することができないんです。

個人差はありますが効果が現れるまで少なくとも4~6ヶ月使い続けることが必要です(ヘアサイクルの関係上、髪は休んでいる期間が数ヶ月あるので、効果が目に見えてくるのに4~6ヶ月必要となってしまうからです)。
育毛剤は全ての方に100%の効果を期待することはできませんが、少なくとも4~6ヶ月は続けて効果を確認する必要があります。
くわしくはこちら
また、日常の生活環境や健康状態によっても効果が左右されるので、規則正しい生活と健康に注意して毎日根気よくお手入れをしていきましょう。

隠し味

たまにはこんな方法で頭皮のお手入れをしてみてはいかがですか?

洗顔前のひと工夫

植物オイルが主成分のヘアオイルを使ってスカルプクレンジングをしてみてはいかがでしょうか?
素洗いした地肌に植物オイルを馴染ませてから蒸しタオルでパックします。その後、地肌をマッサージすると毛穴の汚れを浮き上がらせることができるので、シャンプーをする時に汚れが落ちやすくなります。地肌がべたつく感じがある方は、週に一度スカルプクレンジングをしてみてはいかがですか?

マッサージする時のひと工夫

マッサージの目的は血流を促進させるためです。
育毛剤を使用した後のマッサージももちろんですが、最近ではシャンプー・コンディショナーの時にもマッサージができるように、様々なマッサージグッズが売り出されています。
マッサージグッズの利点としては力を加えなくても、楽にマッサージができることです。
マッサージは継続していくことが大切です。
手でマッサージをするのもいいですが、毎日はしんどいという方はマッサージグッズを併用してみてはいかがですか?

Lesson3:ヘアケア

ヘアダメージってなぁに?

ダメージヘアは傷ついた髪のことを意味するのは多くの人が知っているはず。
でも、髪の毛は一度傷ついてしまうと二度ともとの健康な髪に戻らないって知ってる人は少ないのでは?髪の毛が傷むきっかけは日々の生活の中に潜んでいます。
例えば、紫外線、毎日のシャンプーやスタイリング時の摩擦、パーマやカラーリングなど。最初はツヤがなくなったり質感が悪くなりますが、どんどんダメージが進行していくと枝毛や切れ毛になってしまいます。そうならないためにも髪の毛を補修する成分が配合されているトリートメントなどを使って髪の毛をやさしくケアしてあげましょう。
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ダメージケアレシピ

髪の毛はどんな時にダメージを受けやすいのか理解していないと、髪の毛の傷みはどんどん進行してしまいます。ここではヘアダメージの注意点とお手入れ方法を紹介します。

その1:摩擦から髪を守る。髪の毛が擦れるとキューティクルが剥がれて傷む原因になるので注意しよう!

髪を洗う時、ゴシゴシ洗うと髪が擦れるので、髪を洗うときはなるべく擦らないようにやさしく洗いましょう。

濡れた状態の髪はキューティクルが剥がれやすいため、髪を拭くときゴシゴシと擦ってしまうのは危険です!
毛先にかけてポンポンと軽く叩く程度にしておきましょう。

その2:インバストリートメントとアウトバストリートメントを使い分ける。

ここではトリートメントの使用目的を理解しておきましょう。

〈 トリートメントの種類使用目的 〉
種類 使用目的(特徴)
インバストリートメント 洗い流すタイプのトリートメント。
指どおりをよくするコンディショニング機能に髪の毛を補修するトリートメント成分がプラスされているため、傷んだ髪のケア剤として使われます。
コンディショニング機能があるのでシャンプー後にトリートメントを使っても大丈夫ですが、コンディショナーと併用するとさらに効果的です。通常は、コンディショナーの後に使います。
*こんな方におすすめ
枝毛やパサツキなど髪の毛の傷みが気になる。
髪の毛が傷まないようにケアをしたい。
アウトバストリートメント 洗い流さないタイプのトリートメント。
洗い流さないためインバストリートメントではすすぎ流す時に一緒に流されがちな水溶性成分もしっかり傷んだ髪に補給することができます。他にもキューティクルをコートすることで、インバストリートメントの補修成分を髪内部に閉じ込めたり、髪にツヤをあたえるものもあります。
タオルドライした髪もしくは乾いた髪に使用します。
*こんな方におすすめ
お風呂上りにトリートメント効果をもっと実感したい。
ドライヤーの熱から髪を守りたい。
日中の紫外線や乾燥から髪を守りたい。
一日中しっとり滑らかな質感を維持したい。
髪にツヤを与えたい。

その3:ドライヤーの熱には注意する。

ドライヤーの熱が当たりすぎるとダメージヘアの原因に!!
乾かすポイントはドライヤーを10cm以上放して手で髪の毛の水分を飛ばす感じで乾かし、完全に乾く一歩手前で止めます。
その後に冷風で髪の毛を冷やしておくと寝癖がつきにくくなります。

その4:ブラッシングは丁寧に。

もつれた髪を無理矢理ブラッシングをするとキューティクルが傷つき枝毛、切れ毛の原因に!!
*ブラッシングするときのポイント!
毛先を先にといてから全体をブラッシングする。髪がもつれているときは、手である程度ほどいてからブラッシングをしましょう!

隠し味

たまにはこんな方法でダメージケアをしてみてはいかがですか?

乾かす時のひと工夫

髪の毛を乾かす時は、乾いたタオルを被せてからドライヤーをあててみましょう。
濡れた髪の毛とドライヤーの間に乾いたタオルを挟むことで、ドライヤーの熱が直接当たらないので髪の毛が傷むのを防ぎます。
また、水分を乾いたタオルが吸収してくれるので乾きが早くなります。

Lesson4:白髪染め

白髪ってなぁに?

白髪はメラノサイトの働きが衰えると生えてきます。一度傷ついた髪が二度と健康な髪に戻らないことと同じで、皮膚から外に出てきている白髪は二度と黒くなることはありません。そのまま白髪を活かすこともできますが、白髪ケアとして髪を染めることでおしゃれを楽しむのもいかがでしょうか?
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エイジングレシピ

ここでは、髪の毛を染める製品を知って若々しくおしゃれを楽しみましょう。

<白髪染め製品の種類と特徴>

製品 特徴
染毛剤(医薬部外品) 毛髪のメラニンを脱色すると同時に、染料が髪の毛の内部で化学反応して発色し染め上げます。
利点:色持ちがよい。地肌が染まらない。
カラーバリエーションが豊富。髪の毛全て同じ色に染め上げることができる。
欠点:髪の毛が傷みやすい。地肌に負担がかかる。
染毛料(化粧品) ヘアマニキュア 染毛剤と違ってメラニンを脱色しませんが、色素が髪の毛のタンパク質とくっつくことによって染め上げます。
利点:髪の毛が傷まない。地肌に負担がない。
欠点:染毛剤に比べ色持ちがよくない。地肌に色がつきやすい。
   カラーバリエーションが少ない。黒い髪は色を変えることができない!!
一時染毛料 髪の毛表面を染料が覆うことで色を一時的に変えます。
利点:一時的に髪色を変えるのに適している
欠点:髪表面にコーティングするだけなので染まらない。洗髪で落ちてしまう。

*他にも、光染毛(銀イオンが日光などによる光で褐色から黒褐色に発色し、不溶性の金属銀に変化して髪に吸着することで染毛)を使った製品もあります。

染めるにあたっての注意点

自分の地肌や髪の状態を知ってから染める製品を決める。(髪の傷みが進行したり、敏感肌の方が染毛剤を使うと肌が炎症を起こしてしまうことがあります。)

染毛剤を使う場合、洗髪後に使用すると染毛剤の刺激で頭皮や髪を傷めてしまう可能性があるので、使用前の洗髪は控えておく。(洗髪は染める前日にしておくことをお勧めします。)

Point

ヘアマニキュアの場合、シャンプーをしてから使用すると染まりが良くなります。この時、リンスやコンディショナー、トリートメントは使わないほうがよく染まります。
カラーリングした髪専用のヘアケア製品を使うと色が長持ちします。